熊本善意銀行ニュース
半世紀の歩み一冊に 熊本善銀が記念誌発行
県民の「善意の懸け橋」として活動を続ける公益社団法人熊本善意銀行(会長・伊豆英一熊日社長)が、創立50周年の記念誌を発行した。同銀行の誕生の経緯や半世紀の歩み、活動を長年支えてきた人々やボランティア団体を紹介している。同銀行は1963年3月、熊日が提唱した「みんなで社会を明るくする運動」の一環で任意団体として発足。93年に社団法人、2012年に公益社団法人に移行した。県民から「預託」された現金や奉仕活動を社会に「払い出し」することで、地域の福祉活動を支えている。
記念誌は、同銀行の活動内容を1年ごとに1ページずつ写真を交えて振り返った。63年、初の払い出しとなったプロ野球の試合招待に始まり、東日本大震災や九州北部豪雨の救援金など、多様な支援内容を掲載。50周年記念事業で始めた学生ボランティアのネットワークづくりも紹介した。
さらに預託を長年続ける人々の思いや、ボランティア活動の内容も報告。同銀行の藤野芳太郎専務理事は「多くの人に支えられながら、福祉活動を続けてきたという歴史が詰まっている。今後も、支援を必要とする人に手を差し伸べる活動をしたい」と話している。
記念誌はA4判、120ページ。1000部発行し、福祉団体やボランティア団体、会員らに約700部を配布した。(酒森希)
[ 提供:熊本日日新聞社 2013/12/14 ]